マユミの実

 ニシキギ科のマユミ(檀、真弓、檀弓)の別名はヤマニシキギ(山錦木)。マユミは山地に自生するニシキギ科の落葉樹。近くの植え込みのマユミがコムラサキと同じように薄赤い実をたくさんつけている(画像)。マユミは実と種子だけでなく、紅葉も楽しむ庭木で、紅葉や個性的な実を観賞できる。マユミの実は秋に黄色から紅色になるが、環境によっては橙色、黄色のままということもある。

 マユミの枝には柔軟性があり、よくしなる。縄文時代から弓(丸木弓)の材料として使われていて、「真弓」と名付けられた。「真」は最も優れていることを表し、マユミが高級な弓材であったことが分かる。 秋(10,11月)になると四角い薄紅色の実が鈴なりになり、熟すと自然に裂けて中から暗い紅色の種子が顔を出す(画像は裂ける前の実)。種には毒性がある。ニシキギやマサキのように四つに裂け、中からオレンジ色の種(仮皮種)が顔を出す。 

f:id:huukyou:20201103053332j:plain

f:id:huukyou:20201103053348j:plain

f:id:huukyou:20201103053413j:plain

f:id:huukyou:20201103053434j:plain