マサキの実:ニシキギ、マユミの仲間

 マサキ、ニシキギ、そしてマユミはいずれもニシキギ属で、よく似た実をつけます。キバラヘリカメムシがマサキとニシキギに集まることを既に報告しましたが、マサキにも集まることを知りました。残念ながら、今年はそれを自分の眼で確認できませんでしたが、来年の課題の一つになりました。

 マサキ(柾)は常緑の小高木で、花が6~7月、実が12~1月、日本も原産地の一つです。実は熟すと分かれて、中からオレンジ色の種子が見えるようになります(画像)。

 ニシキギ科の植物は、実が熟すと果皮が裂け、中にある赤い仮種皮に包まれた種子が見えるようになります。ニシキギは2つに裂け、マユミとマサキは4つに裂けます(画像)。

*かつてはニシキギ、マサキとマユミの順で私たちに近かったものが、今では混然と私たちの周りに存在しています。自然の微妙な秩序が僅かに崩れ、これが動物の場合なら、街の中に野生の動物が出現することに対応しているように思われます。