キカラスウリの実

 湾岸地域はオリンピックに向けてあちこちで工事が行われ、一時的に空き地ができ、金網で囲われたりしたが、そこに雑草が増えた。また、緑地が他の地域より広く、今の季節には様々な雑草が勢力を競い合っている。そんな雑草の一つがウリ科のキカラスウリ(黄烏瓜)。

 カラスウリ(烏瓜)の葉はややザラザラしていて、角ばった部分が目立つ。花は夏の日没とともに咲きだし、翌朝にはしぼむ。その実は最初は緑色で縦じま模様があり、次第に赤色に変わっていく。一方、キカラスウリの葉はカラスウリよりもツヤツヤしている。花は夏の日没とともに咲きだし、翌日の昼頃まで咲いている。実は最初は濃い緑色で、黄色に変わっていき、縦じま模様はない(画像)。

 カラスウリに比べてキカラスウリの方が開花時間が長いことは何を意味しているのか。花粉媒介の仕組みに違いがあるのかも知れない。また、カラスウリの花期は7月から8月にかけての一か月ほどなのに,キカラスウリは相当長い間咲いている。二つの違いは気になるところである。

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