真夏の自然:ヒルガオとキカラスウリ

 今年の夏が特別というのは人の事情だが、今年の夏は妙にセミが多く、炎天下、樹に突き刺さるかのようにセミの声が響き渡っている。

 ヒルガオ(昼顔)はヒルガオ科の植物。アサガオと違って昼になっても花がしぼまない。蔓性の多年草で、春から蔓が伸び始め、夏にかけて道ばたなどに繁茂し、私が住む湾岸部では今あちこちで一斉に薄いピンク色で直径5~6cmの花を咲かせている。歩道の周りや空地に群れをなして咲く姿は園芸種が多い湾岸部では新鮮である。

 キカラスウリの葉はカラスウリよりもツヤツヤしている。花は夏の日没とともに咲きだし、翌日の昼頃まで咲いている。実は最初は濃い緑色で、黄色に変わっていき、縦じま模様はない。カラスウリの花期は7月から8月にかけての一か月ほどなのに,キカラスウリは相当長い間咲いている。

 ヒルガオもキカラスウリも夏の雑草だが、それらが繁茂し、セミがうるさい程に鳴いている自然は人の社会の喧騒に劣らないほどに生き生きしている。

f:id:huukyou:20200813040805j:plain

f:id:huukyou:20200813040852j:plain

f:id:huukyou:20200813040921j:plain

f:id:huukyou:20200813040941j:plain