ホシホウジャクは昼行性の蛾で、スズメガの仲間です。「ホウジャク(蜂雀)」は容姿が蜂に似ていることからつけられました。スズメガの成虫は三角形の翅をもち、これをすばやく羽ばたかせて、種類によっては時速50km以上の高速で移動します。ホバリングすることができ、その状態で樹液や花の蜜を吸引します。実際、その見事なホバリングに惹きつけられてしまいます。前後に羽ばたきながら空気の渦を作り出し、常に一定の揚力を得られるような羽ばたき方をして、ハチと同じように自在にホバリングできるようになっています。
同じスズメガの仲間のオオスカシバ(大透翅)も昼行性で、うぐいす色の太い胴体を持ち、透明の翅を素早くはばたかせて直線的に飛びます。腹部に赤褐色の帯があり、腹端には黒色の毛束をもち、腹面は白です(画像)。巧みにホバリングしながら、色々な花で吸蜜します。オオスカシバは羽化したばかりの時は鱗粉に覆われていますが、飛んでいる間に鱗粉が落ち、透明になります。
*ホシホウジャクが花に止まった時の画像はホバリング中の姿とは随分違い、ホシホウジャクの止まった姿は意外に質素である。
*オオスカシバ(大透翅)の静止画像から、うぐいす色の太い胴体を持ち、腹部に赤褐色の帯があり、腹端には黒色の毛束をもち、腹面は白であることがわかる。
*最後の二枚の画像はペンタスの花で吸蜜するホシホウジャクとオオスカシバ