ヤハズエンドウの花:マメ科(1)

 マメ科のヤハズエンドウは日本中で見ることができます。繁殖力が強く、あちこちに自生しています。画像のように茎には巻きひげがあるのが特徴で、周囲の植物に絡みつくことができます(画像)。別名のカラスノエンドウ(烏野豌豆)は中国名の「野豌豆」から出た言葉です。標準和名はタイトルの矢筈豌豆(ヤハズエンドウ)で、小葉の形を矢筈(弓矢の弦を受ける部分)に見立てたものです。

 秋に発芽し、春になると60センチから120センチほどに生長し、花期は2月末から6月で、今年も元気に咲き始めています。花はマメ科の花の特徴がそのまま出ています(エンドウやフジの花と画像で比較)。実際、古い時代には地中海沿岸地方などで食用とされていました。

*大豆や小豆などのマメ科の植物は約2万種。花は両性花で、がくは先が5裂し、花弁は5枚、多くは蝶形花冠で、左右相称の離弁花の代表です。

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