ギョリュウバイ(檉柳梅)の花

 ギョリュウバイはフトモモ科の常緑低木で、ニュージーランドとオーストラリアが原産。「ギョリュウバイ」という名前はギョリュウに似て葉が小さく、花がウメに似ていることからついたが、ギョリュウ科のギョリュウ(檉柳)ともバラ科のウメとも関係はない。11月頃から梅に似た白やピンク、赤紫の花を咲かせるタイプと、春咲き(3月―5月)のタイプがある。花は紙細工のような印象で、淡く香りがある。

 園芸品種では一重咲きの他、八重咲きの品種が多く流通している。画像は八重咲の赤花品種。ギョリュウバイはマオリ語でマヌカ(Manuka)と呼ばれ、葉をお茶として利用し、蜂蜜はマヌカハニーとして有名である。その葉は針のように尖っている。湾岸地域でよく見るギョリュウバイも当然ながら園芸品種だが、十分に野性味を感じ取ることができる。