同じも違うも気持ち次第:ラナンキュラスの補足(2)

 ラナンキュラスを特定するという試みの次は、色と形とで見分けた時に、どのようにラナンキュラスをクラス分けできるかという試みである。補足(1)の試みの方が今回の試みより単純に見えるが、果たしてどうだろうか。補足(1)は植物の種間での識別、捕捉(2)は種内での識別である。つまり、種と種の違い、つまり種差が(1)の課題で、個体差が(2)の課題と言い換えてもいいだろう。

 私たちがラナンキュラスの花を観賞する場合、通常は(2)の場合がほとんどである。ラナンキュラスだと知った上で、ラナンキュラスの美を楽しむのである。とはいえ、ラナンキュラスの花の横にあるバラの花も別の美として楽しむことも多いことを考えるなら、(1)と(2)の両方の観点からラナンキュラスの花を味わっているのだろう。

*「同じも違うも気持ち次第:ラナンキュラスの花たち」、「同じも違うも気持ち次第:ラナンキュラスの補足(1)」、「同じも違うも気持ち次第:ラナンキュラスの補足(2)」を併せて読んでみて下さい。