タイワンホトトギスの花と光のコラボ

 今年はホトトギス(杜鵑草)の花が遅い。キンモクセイも遅いが、高い温度が関係しているのかも知れない。高温ストレスによるキクの開花遅延が有名だが、ホトトギスも高温で開花が遅れている。

 ホトトギスタイワンホトトギスの花の大きな違いは、タイワンホトトギスは枝が分岐し、それぞれに花芽がつくのに対し、ホトトギスは葉腋に1〜3個の花を上向きにつける。

 今回はそんな面倒な話ではなく、折角咲いたタイワンホトトギスの花と光の関係を視覚的に知ってほしいのである。言葉を介さずに、光の花への当たり具合で、花の色や背景との関係が見事に違っていて、まるで印象派の絵画のモデルのような画像になっている。印象派の画家のつもりで、光と陰の中のタイワンホトトギスを感じてほしい。光と陰の中の花は私たちに違う印象の感覚像を提供し、それが心の中にそれぞれの心像として記憶されていく。