ハナセンナ、あるいはアンデスノオトメの花

 ハナセンナはマメ科センナ属の観賞用の栽培種で、「アンデスノオトメ(アンデスの乙女)」という名で流通しています。また、旧属名のカッシア(Cassia)とも呼ばれていて、コバノセンナ(小葉の旃那)とは品種が違います。コバノセンナは「葉っぱは丸くてやや小さめ」、ハナセンナは「葉っぱは細長い」だけでなく、雄しべにも違いがあります。ハナセンナには一番下の大きな雄しべは3つあり、中間の大きさの雄しべが4つ付き、さらにその上に 小さな雄しべが2つついています(画像で大きな雄しべ3つを確認できます)。一方、コバノセンナの雄しべは2つです。南米出身のコバノセンナは夜になると葉を折り畳み、まるで扇子のようなかたちで眠りにつきます。

 ハナセンナはコバノセンナと同属で、よくコバノセンナと間違えられます。よく観察しないと、見分けられません。夏から秋にかけて花が咲くのはハナセンナ。秋から冬にかけて咲く花はコバノセンナで、いずれも木全体に黄色の花が咲き、それが秋の空色とうまく調和しています。