センニンソウの冬の花

 センニンソウは昨年9月に記しましたが、世界中に数え切れないほどの種類があるクレマチスの一種で、星型の小さな白い花を咲かせます。その花を1月下旬に戸外で見つけ、随分と戸惑いました。冬のヒマワリを見つけたばかりですから、別に不思議ではないのかも知れません。冬咲きのクレマチスは確かだと思いますが、素人判断ですので、誤っている可能性は十分にあります。

 センニンソウはつる性の多年草で、きれいな白い4弁花(5弁、6弁もある)なのですが、画像の花弁には紫色が入り込んでいます。以前のセンニンソウは辰巳団地の歩道の植込みで見つけたのですが、今回は豊洲の歩道脇でした。辰巳の歩道の植込みにいい匂いがして、足を止めると、白い十字の花が、蔓状にはい上ってたくさん咲いていました。今回花の匂いはなく、そのサイズも小さめで、数も随分少なく、夏との違いは歴然としていました。

 冬の花は気になるので、センニンソウに似た植物を確認してみました。センニンソウの葉は卵状楕円形で、滑らかでも艶はないのですが、ボタンツルの葉は軸の先端から3枚の小葉が出ている3出複葉です。葉の大きさもセンニンソウの半分程ですから、葉の画像からボタンツルではありません。また、冬咲きタイプのクレマチスには、常緑性冬咲きタイプを代表する原種アンスンエンシスがありますが、花弁の先端が反転した花を咲かせ、花の形がセンニンソウとは違います。

*最初の画像は9月掲載の辰巳のセンニンソウ、最後の画像は豊洲の葉の画像