先週久し振りに六義園を訪れたのですが、庭はまだモミジの葉の青が目立ち、秋の紅葉とは程遠く、ちぐはぐな風景でした。そんな中で入り口近くに飾られていた数種のキクは飾り気のないつつましい気品のあるものでした。
キクは外来種で、薬草や観賞用植物として中国から渡来しました。平安時代に用いられ始めて、宮中では重陽の節句(旧暦9月9日)が明治時代まで行われ、現在でも皇室園遊会(観菊御宴)として行われています。キクの栽培が盛んになったのは、その栽培がイネの栽培と類似していることが影響していると言われています。開花は10月末から年末頃までです。
画像は順に「紅葉狩」、「小白雪」、「牡丹雪」です。それにしても見事な命名です。