イソギクの花

 湾岸地域によく植えられているのがイソギク(磯菊)。イソギクはキク科キク属の多年草で、正に磯の菊です。日本固有種の野生の菊で、分布域は千葉県犬吠崎から静岡県御前崎にあり、海岸の崖や岩場などに自生しています。イソギクの栽培は江戸時代から始まっていて、現在では自生地以外でも野生化し、あちこちで見ることができます。そのためか、湾岸地域でも半ば野生化していて、簡単に見ることができます。

 イソギクの花期は10月下旬~12月上旬。花が咲き出していますが、伸びた茎の頂部に花径1.5㎝程度の頭花を散房状に多数咲かせます(画像)。派手な花ではありませんが、鮮やかな黄色が魅力になっています。

*ハナイソギクイソギクとイエギク (園芸種)の交雑種という説が主で、イソギクの先祖返り説は従の説(牧野原色植物図鑑)。イソギクの頭花は黄色の筒状花だけだが、ハナイソギクはそこに白い舌状花がつく。ハナイソギクの花が咲いたら、比べてみたい。