ミズキは低山や原野に自生する落葉樹。春先に枝を切ると水が滴り落ちることからミズキ(水木)と呼ばれ、その一種がハナミズキ。サンゴジュ(珊瑚樹)は日本と東南アジア原産で、レンプクソウ科の耐寒性常緑高木。秋に真っ赤な光沢のある果実をつける(画像)。赤い果実が珊瑚のように見えることから名前がついた。一方、花より赤い枝が見事なのがサンゴミズキ(画像)。サンゴミズキはミズキ科の植物の一種で、シラタマミズキの変種。落葉低木で、冬に枝が美しい赤に色づく。紅葉ではなく、紅枝が美しい。普通は花期が5 - 6月頃で、5ミリ程度の黄白色の小花を多数つける。画像は現在のものだが、狂い咲きで花をつけている。
サンゴミズキの枝は年中赤いわけではなく、落葉が終わるころから、徐々に赤く色付いていく。そして、赤く染まりきった冬に切り取られたサンゴミズキの枝が生け花の素材となる。