セイタカアワダチソウは北アメリカ原産。キク科の多年生草本で、高さ0.5~3mになる。観賞用、蜜源植物として明治30年頃に移入されたが、急増したのは1940年代以降で、河川敷、土手、荒地、原野、休耕地、路傍、空地などに生育。開花期は8~11月。強い「アレロパシー作用」を持つとされる。子供の頃の記憶はないのだが、東京では妙に目につき、空き地や野原はこの植物で覆われていたが、今は決して多くない。
セイタカ「アワダチソウ」という和名は「泡立草」であり、その由来は背が高く花が泡立っているように見えることからきている、という説がある。また、乾燥させ、煮だすと、泡が発生するが、その原因は「サポニン」という花に含まれる物質で、泡立作用がある。となると、泡立つのは花かサポニンかということになりそうなのだが、そうではなく、実は画像の綿毛が泡立つような様子から来ている。この泡立つ姿は花が終わった後の今頃に見られる。
セイタカアワダチソウは何かと私たちを惑わしてきたが、実は意外に役立つ、私たちと共存できる雑草なのである。