アカシア、あるいはミモザの正式の学名はAcacia conferta、マメ科アカシア属の常緑低木。オーストラリア東部が原産で、葉は小さく、花は濃黄色で沢山咲かせる。既にその黄色の花を紹介したが、まだ見事に咲き誇っている。
センダンと聞くと、「栴檀は双葉より芳(かんば)し」という謂い回しを思い出すが、残念ながらこのセンダンはビャクダン(白檀)のこと。センダンは滋賀県の三井寺の「千団子祭り」に供える千個の団子のことらしい。祭られる神は千人の子を持つ鬼子母神。このセンダンの熟した実を千個の団子に見立てて千団子というようになり、それが詰まってセンダン。秋に熟す黄色の実は遠目からも目立つ。その姿は数珠がついているように見えるため、「千珠」と呼ばれ、それが変化してセンダンとなったという説もある。
アカシアの花の黄色も、センダンの実の黄色も青空によく映え、ヒマワリの黄色と青空となれば、今秋なら、ついゴッホを思い出してしまう。