2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ジギタリスの花

和名のキツネノテブクロより、ジキタリスのほうが日本ではよく知られている。ジギタリスはオオバコ科ジギタリス属の総称で、ヨーロッパ原産、日本には薬草として渡来。今では園芸用として栽培されているが、野生化しているものも多い。抽出された成分は薬用…

アマ (亜麻)の花

アマ科アマ属のアマの原産地はヨーロッパ。アマはフサフサした細い茎に小さな青い花を春から初夏にかけて咲かせる草花です。アマ(=リナム、学名)は品種が数百品種もあり、英語名はフラックス。 一年草のリナムの茎は布のリネンの原料、種は亜麻仁油の原料…

ムギセンノウの花

ナデシコ科のムギセンノウは明治10年に日本に渡来。うすいピンク色の花が5月頃に咲くのですが、今年は既に咲いています(画像)。別名は「麦撫子(ムギナデシコ)」。 花の名前の「ムギ」は麦に似た細長い葉を指し、「センノウ」はナデシコ科の花のことで、…

赤い実のアロニアの花

アロニアは北米大陸東部が原産のバラ科の落葉樹。アロニアはアントシアニンを含む果実が健康食品として注目されているだけでなく、清楚な花や紅葉も観賞価値があり、庭木としても人気があります。今年はそのアロニアの花が既に咲き終えています(画像は10日…

チェリーセージの花の色

チェリーセージはメキシコ北部原産の多年草で、高さ1.5mほどになり、茎の基部は木質化する。葉は卵形で対生し、縁には鋸歯がある。茎頂や葉腋から花序を出し、赤色の花をつける。条件によって、赤い色の部分の割合が変化し、白だけ、赤だけになることもある…

ムベの花

(別名トキワアケビ) アケビ科のムベは常緑で、「トキワアケビ」は常緑のアケビということからつけられました。雌雄同株で、花は雄、雌とも似た鐘形で、萼の先は6分裂して開きます。萼片は外側の3個は幅が狭く、内側の3個の幅が広くなっています(画像)。…

コルヌス・オーロラの花

コルヌス・オーロラはハナミズキとヤマボウシの交配種で、耐寒性、耐病性に優れています。白花で、今年は既に満開です。 ハイブリッドハナミズキとしてはステラピンクが有名ですが、ハナミズキとヤマボウシを掛け合わせた品種は増えていて、人気の高さがわかり…

ギリア・トリコロルの花

ハナシノブ科ヒメハナシノブ属のギリア・トリコロルはカリフォルニア原産の一年草です。春から夏にかけて、香りのよいピンクや紫色の花をつけます。和名はアメリカハナシノブ。 ギリア・トリコロルの仲間は南北アメリカに120種あると言われ、ギリア・トリコ…

ブルーベリー(blueberry)の花

ブルーベリーはツツジ科スノキ属の植物で、北アメリカ原産の落葉低木果樹の総称。栽培品種の成木の樹高は1.5-3m。春に白色の釣鐘状の花を咲かせます(画像)。ブルーベリーの花は、ドウダンツツジやアセビと同じように釣鐘型の花です(最初の画像と次の画像…

モミジの花と実

「紅葉」は秋の季語であるが、4月に入り、モミジの花が密やかに咲き、その後すぐに実がつき出す。今新緑の中でモミジの実は紅く色づき始めている。モミジと言えば、葉が主役で、花も実も目立たない。その注目されない花と実が新緑の世界で息づいている。 モ…

ツツジ(9)

リュウキュウツツジは霧島ツツジとモチツツジの雑種で、そのリュウキュウツツジの一つが藤万葉。藤万葉は雄しべが花弁花した八重咲きで、薄桃色の花を咲かせます。 ミツバツツジは関東から中部に分布し、ツツジやシャクナゲの仲間です。枝先に3枚のひし形の…

ナニワイバラの花

1日前に道端に咲くダマスクローズを「バラの女王」と述べた。そのダマスクローズの近くでナニワイバラも咲いていて、嬉しいことに二つのバラの競演を楽しむことができる。 「野バラ」はシューベルトの名曲だが、野生のバラは「ノイバラ」(ヨーロッパのバラ…

カラーの花

花壇の端で咲き出したのがカラーで、その花姿は水芭蕉に似ている。いもり池のミズバショウとカラーを比べてみたくなるのだが、いもり池に繁茂するスイレンとハスの比較に似ていなくもない。 さて、カラーは初夏の花で、最盛期は6月。花色は白、ピンク、黄、…

ヒトツバタゴの花

モクセイ科ヒトツバタゴ属のヒトツバタゴ(一つ葉タゴ、一つ葉田子)は日本では希少種で、絶滅危惧II類 (VU)に指定されています。天然での分布域も狭く、長野県、愛知県、岐阜県、長崎県に自生するだけで、それぞれの県のレッドデータブックに載っています…

ツツジ(8)

淀川ツツジは朝鮮半島、対馬に自生するチョウセンヤマツツジの八重咲き園芸品種。チョウセンヤマツツジの雄しべが弁化して八重咲きとなったもので、日本では栽培品種として愛好されています。「躑躅(ツツジ)の女王」とも呼ばれ、牡丹躑躅(ボタンツツジ)…

ツツジ(7)

ツツジ(7) 今日は久留米ツツジ二種類です。 裾濃の糸(スソゴノイト)は久留米ツツジの特徴である小輪多花性のツツジで、開花の時期は全体が花色に染まります。裾濃の糸は4月から5月上旬に、濃桃色を帯びた紫色の花を咲かせます。葉は小形で長味を帯び多…

春の黄色の雑草

春の野原には黄色の野草が溢れています。どこでも見ることができる代表となれば、タンポポ、そして、ノゲシやブタナでしょう。どれも鮮やかな黄色の花をつけます。 その他にも、今湾岸地域で見ることができるのはイワニガナ(岩苦菜)、そしてオニタビラコ(…

道端のロサ・ダマスケナ(Rosa × damascena)の花

ロサ・ダマスケナの別名はダマスクローズ。「バラの女王」と呼ばれるダマスクローズは交雑種。ピンク色の花を咲かせるダマスクローズは古くから人々に愛され、ローズオイル、香水、アロマキャンドルなどとして利用されてきました。ダマスクローズは16世紀に…

カラタネオガタマの花

オガタマノキ(招霊木)の「オガタマ」は「招霊(オキタマ)」が転訛したもので、かつては神の「依代(よりしろ、神霊が寄り憑く樹木、岩など)」として寺社を中心に植栽されていました。残念ながら私が住む湾岸地域には寺社がなく、オガタマノキは見つかり…

アキグミの花

グミ科グミ属のアキグミ(秋茱萸)は根粒菌によって空中窒素を固定することができるため、荒地でも育ちます。そのためか、湾岸地域の造成地などに植栽され、今でもあちこちで見ることができます。 アキグミの葉は特徴があります。若い葉は表面に銀色の鱗状毛…

ツツジ(6)

久留米ツツジのアズマカガミ(吾妻鏡、東鏡)は白地の花弁の縁に薄いピンク色が入る可憐な花を咲かせます。開花前の蕾の色合いからの変化も綺麗です。また、花は半八重咲きするため、華やかな印象を与えてくれます。 *『吾妻鏡(東鑑)』は鎌倉幕府の前半を…

ハナビシソウ(花菱草)の花

ハナビシソウはケシ科の耐寒性一年草。その別名がカリフォルニアポピーで、カリフォルニア州の州花です。明治時代に渡来し、家紋の花菱に似ていることから、この名がつきました。花が大きく、ハナビシソウは花色が豊富にあり、特にオレンジ色の品種は綺麗で…

ツツジ(5)

琉球ツツジは江戸時代から育成されてきた園芸品種ですが、「リュウキュウ」という名前がついていますが、原産地が琉球ということではないようです。江戸時代から栽培されていて、白地に紫紅の鹿の子絞り模様があり、平戸ツツジとも呼ばれています。 藤万葉は…

ツツジ(4)

久留米ツツジの九重(ここのえ)はその名前の通り、花が重なり合って咲く二重中輪咲きのツツジです。淡いピンクの小さな花を枝先に多くつけ、一斉に咲きます。九重は華やかな印象を与える花姿と、二色の花色が特徴の品種です。花序は枝先に2~3個つき、花は…

イペーの黄色い花

ブラジルの国花イペーの木はサクラに似て花が咲き終ってから葉が出てくるという特徴をもち、黄色い花は一ヶ月ほども咲き続けます。別名はコガネノウゼン、キバナノウゼン、ゴールデントランペットツリーで、湾岸地域でも今花が咲いています。 最初に沖縄に輸…

まだ咲いているサクラ

今年はサクラの開花が早く、湾岸地域でまだ花をつけているサクラを探すと、湾岸地域ではサトザクラ系の「天の川」と「蘭蘭」。 「天の川」は枝が上に向かって真っすぐに伸びる珍しい品種で、樹形は円柱状になります(画像)。花は淡紅色の中輪で八重咲き、芳…

ツツジ(3)

久留米ツツジは樹形がコンパクトに収まり花も小さく、平戸ツツジは大きく育ちやすく寒さにも強い品種群です。 久留米ツツジの「宮城野」は一重のピンク花品種です。可愛らしいピンク花がたくさん咲き、華やかです。 「春一番」はシャクナゲとツツジの交配に…

ツツジ(2)

「花車」は多くのツツジとは異なり、花びらが細長く別れ、風車のような形に見えます。花車の花は薄紫色で、モチツツジの園芸種です。モチツツジと同じように、ガク片や葉に葉粘着性の液が付きます。ツツジで名高い根津神社には白花の花車があります。 「麒麟…

ツツジ(1)

ツツジ科ツツジ属には多くの園芸種が含まれています。これからツツジの季節ですが、幾つかのツツジを記してみます。 最初は久留米ツツジの中の「飛竜の舞」。開花時期は3月下旬~4下旬で、早めに咲く品種です。朱色系の赤花が、花の終わり頃はオレンジがかっ…

メリアンサス マヨールの花

メリアンサス マヨールはフランコア科メリアンサス属の栽培種で、3m近くまで大きくなります。原産は南アフリカ周辺。現地では花の蜜に鳥が寄ってくることでHoney Flowerと呼ばれます。でも、全草に毒があり、注意が必要です。また、独特の香りがあります。 …