ツツジ(6)

 久留米ツツジのアズマカガミ(吾妻鏡、東鏡)は白地の花弁の縁に薄いピンク色が入る可憐な花を咲かせます。開花前の蕾の色合いからの変化も綺麗です。また、花は半八重咲きするため、華やかな印象を与えてくれます。

*『吾妻鏡(東鑑)』は鎌倉幕府の前半を扱った歴史書

 久留米ツツジのヤクシマ(屋久島)は鮮やかな赤一重小輪花で、花の数は久留米ツツジの中では少なめです。花色はワインレッド色の薄めの赤で、細長い花と葉をつける珍しい品種です。葉に細かい毛が多く、朝露を帯び、朝日にあたると樹氷の様に輝きます。