ジギタリスの花

 和名のキツネノテブクロより、ジキタリスのほうが日本ではよく知られている。ジギタリスはオオバコ科ジギタリス属の総称で、ヨーロッパ原産、日本には薬草として渡来。今では園芸用として栽培されているが、野生化しているものも多い。抽出された成分は薬用として用いられるが、毒草の扱いになっている。

 ジギタリスは花が美しいため湾岸地域の花壇にも数多く植栽されている。日本には江戸時代に薬用植物として渡来し、観賞用にも栽培されてきた。

*学名のDigitalisラテン語で指を意味するdigitusが語源。ジギタリスの花形が指のように見えることから付けられた。英名はFoxgloveで、妖精がキツネにジキタリスの花を手袋として贈ったという話に由来する。和名の「狐の手袋」は英名の直訳。