ロサ・ダマスケナの別名はダマスクローズ。「バラの女王」と呼ばれるダマスクローズは交雑種。ピンク色の花を咲かせるダマスクローズは古くから人々に愛され、ローズオイル、香水、アロマキャンドルなどとして利用されてきました。ダマスクローズは16世紀にシリアの首都ダマスカスから、ヨーロッパに持ち込まれたとされています。そのため「ダマスカスからきたバラ」という意味で「ダマスクローズ」と名付けられました。
ダマスクローズは数あるバラのなかでもっとも香りが良いとされ、クレオパトラもダマスクローズが好きで、ベッドの周りに敷き詰め、香りを楽しんだと言われています。
そんなダマスクローズが道端でたくさんの花をつけ、香りを放っています。普通はツツジの植込みに隠れているような存在も、花をつけるとその姿を隠すことは容易ではありません。誰かバラ好きが植え、その本性を楽しんでもらおうと思ったに違いありません。その道端の花たちは私だけでなく、多くの人を惹きつけて止まない筈です。