チェリーセージの花の色

 チェリーセージはメキシコ北部原産の多年草で、高さ1.5mほどになり、茎の基部は木質化する。葉は卵形で対生し、縁には鋸歯がある。茎頂や葉腋から花序を出し、赤色の花をつける。条件によって、赤い色の部分の割合が変化し、白だけ、赤だけになることもある。花期は4〜11月と長く、今も咲いている。「ホットリップス」は「チェリーセージ」という名前で流通しているが、サルビア・ミクロフィラ(Salvia microphylla)「ホットリップス」が正式名。ホットリップスは日本でよく見かけるサルビア・ミクロフィラの改良品種。hot lipsを直訳すれば「情熱の唇」。

 条件によって、赤い色の部分の割合が変化し、白一色、赤一色になることもあり、真っ白になるのは気温が低い時、真っ赤になるのは気温が高い時。暑い時期は花が赤色になり、気温が低くなると白の面積が増えて、赤と白のツートンカラーになるのが特徴。だが、気温や日照によって赤くなったり、白くなったりするというだけでなく、その色の変化については正直なところ判然としない。

 サルビア・ミクロフィラ(最初の二枚の画像) と同様にチェリーセージと呼ばれるサルビアサルビア・グレッギー(Salvia greggii)で、最後の画像。このチェリーセージアメリカのテキサス州からメキシコが原産。寒さには強いので、露地でも栽培することができ、花期は長く、5月から11月ごろまで咲き続ける。また、葉や花にはかなり強いチェリーの香りがある。

 英名でいうチェリーセージサルビア・ミクロフィラ。この他に、和名をアキノベニバナサルビアというサルビア・グレッギーも日本ではチェリーセージと呼んでいて、こちらの英名はオータムセージ。