チェリーセージの紅白の花

 日本でよく見かけられるチェリーセージ(ホット・リップス)はサルビア・ミクロフィラ (Salvia microphylla)の園芸品種です。チェリーセージはメキシコ北部原産の多年草で、茎頂や葉腋から花序を出し、赤色の花をつけるのですが、条件に応じて、赤い色の部分の割合が変化します。花期は4〜11月と長く、今でも咲いています。

 花の色が真っ白になるのは気温が低い時、真っ赤になるのは気温が高い時。暑い時期は花が赤色になり、気温が低くなると白の面積が増えて、赤と白のツートンカラーになるのが特徴です。でも、気温や日照によってだけでなく、苗が若いときは赤、成長すると赤白、大株になると白や、不安定で年によって花色が変化するものもあり、正直なところ花色変化の正確な仕組みはよくわかっていません。