2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

オキザリストリアングラリスの花(と葉)

オキザリスはブラジル原産、カタバミ属の栽培種です。その分布域はブラジル南部を中心に、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチンなどにあり、河川沿いの岩場、森林の開けた場所などに自生しています。葉は全て根生し、濃い紫色のシックな葉色の三枚の小葉はト…

ヤマトシジミとシオカラトンボの交尾

ヤマトシジミ(大和小灰蝶、大和蜆蝶)はシジミチョウ科のチョウ。前翅長は9-16mmほどで小型、北海道を除くと、どこでも見られる。翅の表面はやや光沢のある水色で、裏面には灰色地に黒い斑紋が散りばめられている(画像)。 そのヤマトシジミの交尾を全く偶…

ザクロの花と若い実

6月にザクロ(石榴)の花が咲いたと記した。9月に入り、ザクロの実が大きくなり始めている。子供の頃、近所にザクロの木があって、不規則に裂けた実と種の多さ、そして酸っぱく、プチプチとした食感が強く記憶に残っている。確かにザクロは西南アジア原産で…

アサガオ:マルバアメリカアサガオの花

マメアサガオは1955年に東京近郊での帰化が報告され、現在では関東地方以西で道ばたなどに見られるそうだが、私は今まで見たことがなかった。前回、そのように述べたが、その小さな花の横に別のアサガオがあった。花はマメアサガオの2倍以上あるが、それでも…

アサガオ:マメアサガオの花

最近オープンした有明アリーナの周りで見つけたのが三種類の異なるアサガオ。どれもこれまで見たことがないもので、しかもアリーナの植栽の際に紛れ込んだ雑草なのである。 その中で、今日初めて花を見つけたのがマメアサガオで、北アメリカ原産の1年草。マ…

トルコギキョウ(リシアンサス、ユーストマ)の花

トルコギキョウという和名から、キキョウ科の植物だと思いがちですが、北アメリカ南西部から南部、メキシコ、南アメリカ北部が原産地のリンドウ科の植物です。原産地がトルコでないにも関わらずトルコがつき、キキョウの仲間ではなくリンドウの仲間だという…

オミナエシ(女郎花)の秋

オミナエシは秋の七草の一つとして、日本では古くから親しまれています。山上憶良は「萩(ハギ)の花 尾花(オバナ) 葛(クズ)花 撫子(ナデシコ)の花 女郎花(オミナエシ)また藤袴(フジバカマ) 朝貌(アサガオ)の花」(「尾花」はススキ、「朝貌」は…

サルビアの花

サルビア・スプレンデンスは、ブラジル南東部原産のシソ科アキギリ属(サルビア属)の多年草です。美しい花を咲かせることから観賞用として人気があり、日本には明治時代に渡来しており、広く普及しています。単に「サルビア」というと、本種を指すのが一般的…

クロウエアの花

クロウエアはオーストラリア東部原産で、4種ほどが知られています。日本に導入された時に「サザンクロス」という流通名で紹介され、そのため、現在でもこの名前で呼ばれることもあります。 クロウエアはミカン科クロウエア属の常緑性低木で、栽培されるのは…

キバラヘリカメムシの臭い(匂い)

最も臭い昆虫の一つがカメムシ科のクサギカメムシ(臭木椿象、画像)。クサギカメムシは在来種で、クサギ(臭木)につくカメムシが名前の由来になっている。一方、キバラヘリカメムシはヘリカメムシ科の昆虫(二枚目以降の画像)。 カメムシは腹面にある臭腺…

ペンタスの多彩な花

ペンタスはアフリカの多くの地域とイエメンに自生するアカネ科の低木。和名はクササンタンカ(草山丹花)。画像は最も広く普及しているペンタス・ランケオラータとその園芸品種。 ペンタスの開花期は夏から秋で、冬を越して毎年花を咲かせる。細い筒状の花の…

ブッソウゲの花

ブッソウゲはアオイ科フヨウ属の低木。沖縄では「赤花」と呼ばれる。中国南部原産、インド洋諸島の雑種植物など諸説あるが、原産地は不明。日本本土への渡来は、慶長年間(1610年頃)に薩摩藩主島津家久が琉球のブッソウゲを徳川家康に献じたのが最初。和名…

ニチニチソウ

初夏から晩秋まで次々に花をつけるのが「日日草」。ニチニチソウを見るといつも想起するのは「日日是好日(にちにちこれこうにち、にちにちこれこうじつ)」という禅語。『碧巌録』第六則に収められている公案で、「日々是好日」とも表記され、「ひびこれこ…

キキョウの花

キョウから9月だが、キキョウは「秋の七草」の一つ。漢名の「桔梗」を音読みしたら「ききょう」で、花の色は紫、青、または白。その清楚な姿や色から武士たちに好まれたようで、家紋として使われ、江戸城には「ききょうの間」や「桔梗門」などがある。また、…