ヤマトシジミとシオカラトンボの交尾

 ヤマトシジミ(大和小灰蝶、大和蜆蝶)はシジミチョウ科のチョウ。前翅長は9-16mmほどで小型、北海道を除くと、どこでも見られる。翅の表面はやや光沢のある水色で、裏面には灰色地に黒い斑紋が散りばめられている(画像)。

 そのヤマトシジミの交尾を全く偶然に見ることができた。既に何度か交尾を見たことがあったが、画像を残すことができたのは今回が初めてである。

 9月に入り、シオカラトンボもよく見かける。シオカラトンボの交尾は文字通りの「交尾」ではなく、オスは交尾前に自分の精子を胸部にある副性器に移し、交尾の時に腹部の先端にある把握器でメスの頭部を掴む。メスは自分の尾の先の交尾器をオスの腹部前面にある副生殖器にくっつけ、交尾する(この画像は昨年のもの)。