ダリアの花

 キク科のダリアの学名はDahlia pinnata。メキシコに自生していたものが16世紀にヨーロッパに移入され、その後世界で広く栽培されるようになった。ダリアの和名は花の形がボタンに似ていることからテンジクボタン(天竺牡丹)。1842年にオランダから日本に渡来し、昭和期には家庭の庭先を飾る夏の花として普及した。メキシコ国花のダリアは耐寒性多年草で、夏から秋にかけて開花し、大きな花輪と色鮮やかな花色が特徴。私の中では秋のキクとダリアが部分的に重なっている。

 ダリアは変異を起こしやすいため、種々な品種ができた。ダリアは、世界中に2万から3万を越える品種があり、品種数が最も多い花だと言われている。花色も青色、黒色以外はすべてそろうほど多彩。

*画像では花弁の間にモンシロチョウが見える。