夏のユリ

 ユリの花が旬を迎えるのは初夏から夏にかけてで、開花時期は6月から8月頃。ユリには色々な種類があり、開花時期もそれぞれ少しずつ違う。中国と日本には様々なユリがあり、ユリの宝庫となってきた。

 欧米ではユリが格別に好まれるが、日本のユリを外国に紹介したのは江戸末期に来日したシーボルト。彼が持ち帰った百合の球根が人気となった。ユリはフランス、リヒテンシュタインの国花。

 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」は「シャクヤクのように風情があり、牡丹のように華麗で、百合のように清楚」という、女性の美しさを形容する言い回しだが、今ではこれも差別的な謂い回しと受け取られかねない。

*画像はオレンジリリー、オニユリ、ニワシロユリなど