タカサゴユリの花

 タカサゴユリは台湾が原産。日本には1924年に移入され、庭園や切り花用に栽培されてきましたが、種子の発芽から6ヶ月で開花するため、各地で野生化し、道ばたや堤防法面などで繁殖しています。そのタカサゴユリが今花盛りです。

 地下の黄色味を帯びた百合根状の鱗茎から1mを超える直立茎を出し、線形の葉をつけます。茎の頂部に長さ15cm、直径13cmほどのラッパ状の花を総状につけます。花は外側に紅紫の筋が縦方向に入っています。花の内部は乳白色、外側はしばしば紫褐色を帯びます。コオニユリオニユリは実生から数年経たないと開花しないのですが、タカサゴユリは1年目に開花します。

 タカサゴユリの花は他のユリと同じように美しいのですが、外来種として駆除対象になっています。