原種系チューリップの魅力

 多くの人の子供の頃の記憶の中にあるのがチューリップ。そんなチューリップは二つの異なる顔をもっています。一つは可憐で愛らしい原種の顔、もう一つは華麗で豪華な交配種の顔です。私の小学校の校庭の花壇のチューリップの記憶は大きく色鮮やかな交配種でした。でも、最近は原種系の小さなチューリップが増えています。

 チューリップの原種は小アジアから中東、地中海沿岸にかけての地域に約150種類が分布しています。原種チューリップは一般的に知られているチューリップと違い、野生種やそれに近いものです。「ミニチューリップ」、「ワイルドチューリップ」と呼ばれることもあります。今では園芸種の原種系チューリップだけでも100以上の種類があります。一般的なチューリップと違って、地植えにすると2~3年植えっぱなしでも花をつけます。

*最初の画像は私のチューリップの心象風景に近いもの、他の画像は原種系のチューリップで、既に記したものも含んでいます。