冬の間ずっと花をつけているのがパンジーとビオラ。2月末でも元気に花をつけている。ビオラとパンジーの区別はかなりいい加減で、花径5cm以上をパンジー、4cm以下をビオラと呼ぶようだ。ビオラの品種は、1980年ころまでは数種に過ぎなかったが、現在は実に多い。今では見た目が豪華だとパンジー、かわいらしいとビオラ、といった主観的な区別が市民権を得ている。
ビオラもパンジーもスミレの仲間で、日本に伝わったのは江戸時代。パンジーの花が人の顔のように見えるということから、「人面草(じんめんそう)」と呼ばれた。また、蝶が飛んでいるようにも見えることから「蝶遊花(ちょうゆうか)」とも呼ばれていた。「パンジー」は花の柄と咲いている様子が「人が考えごとをしている姿」に見えるということから、フランス語の「パンセ(=思考)」が転じて付けられた。
*画像はビオラで、順にペニーブラック、ペニープリムローズバイカラー、バニーガール