キリンソウの花

 キリンソウ(麒麟草)はベンケイソウ科に属する多年草で、岩場や乾燥しやすい草原に生える多肉質の植物。春になると多数の茎がまっすぐに伸びて株立ちになり、高さ20~50cmになります。葉は多肉質で、5月に茎の先端に花茎を放射状に広げ、星形で径1cm弱の黄色い花を多数咲かせます。

 一方、メキシコマンネングサもベンケイソウ科の多年草です。植物標本がメキシコで採取されたことから「セダム・メキシカナム」と命名されていますが、メキシコやアメリカに自然分布は無く、原産地は不明です。メキシコマンネングサの花期は4月~6月。

 以前はどちらもキリンソウ属(Sedum)でしたが、今はキリンソウ属(Phedium)とマンネングサ属(Sedum)に分けられています。でも、二つの花はそっくりで、素人の私には花だけではまるで区別がつきません(花の画像)。勿論、全体をみれば二つは明らかに違っています。

*最初の二枚の画像がキリンソウ、メキシコマンネングサの花に来ているのはホソヒラタアブ