トケイソウから機械論的世界観へ

 5月23日にトケイソウについて記しました。トケイソウ(時計草、パッションフラワー)はトケイソウトケイソウ属に分類される植物の総称。トケイソウはその花の形を時計の文字盤に見立てたことからつけられた名前で、私には植物機械論や機械論的自然観のシンボルに見えて仕方ありません。

 ガリレイは自然を数量的に測定できる要素に分解し、それらを関数関係として数学的に定式化し、デカルトも数学的に表現できるもので世界(自然)を捉え、普遍数学(mathesis universalis)を構想し、ニュートンはすべての自然現象が引力に基づく因果法則に従うことを明らかにしました。そんな機械論的自然観のルネッサンス以来のモデルが機械時計で、トケイソウはその機械時計によく似た姿なのです。