スイカズラの花姿

 スイカズラ科のスイカズラLonicera japonica)が湾岸地域でも花をつけ出している。スイカズラが「金銀花」と呼ばれるのは、最初に咲いた白花が時間とともに黄色に変化するから。スイカズラの蕾は薄く紅色を帯びており、開花した直後は白色、やがて黄色になり、最後には紫色を薄く帯びる。スイカズラは夕方咲き、1日たつとクリーム色に、更にもう一日たつと黄色くなる。これは、受粉とは関係なく、時間と共に起こる変化で、一つの蔓に白と黄色の花が混じって咲いているように見える。花粉を虫に効率よく運んでもらうため、花の色を変えることによって虫たちに花粉の有無を知らせていると考えられているが…

 ところで、その花の形は実にユニーク。スイカズラの花は5つに分かれ、4つは上側に、1つは下側に反り返っている。人の手のひらのようで、親指以外の4本が上に反り、親指は下に広げたような形をしている。花筒には毛があり、雄しべは5本。雌しべの先端の柱頭は大きい。