5月の下旬にコエビソウ(小海老草)について述べました。そのコエビソウが満開と言いたくなる程に咲き誇っています。コエビソウはメキシコ原産のキツネノマゴ科の常緑低木。花のつく穂が苞(ほう)に覆われていて、その形が小海老の尻尾に似ていることが名前の由来です。
赤茶色で鱗状に重なっているのが花のように見えますが、これは苞で、花は細長い白色の唇状花です。開花期は5月~10月。微妙に折れ曲がった花(苞)がまるで茹でたエビのようで、重なったようにみえる苞の先端から白い花を咲かせます。花は穂状に集まって咲き、咲き終わったあとも苞が残って赤く色づきます。
苞も花も一体となって動物たちに花だと見せるというのがコエビソウの戦略ですから、それに便乗して、満開のコエビソウの花を楽しみましょう。