ムラサキルエリアの花

 ムラサキルエリア(Ruellia tuberosa)はキツネノマゴ科で、紫色の花を咲かせるつる性の被子植物です。6月頃から画像のような紫色の花が咲き始めます。その原産地は中米ですが、現在は南アジアや東南アジアの諸国に帰化しています。

 ムラサキルエリアの根は紡錘形で太く、熱を下げる効果があります。果実は蒴果で、乾燥するとはじけて種子を飛ばします。湿った日陰でも育ちますが、乾燥した日当たりの良い場所が好きです。雑草として扱われることもあります。ムラサキルエリアは民間療法やアーユルヴェーダで様々な薬用に使われています。また、織物用の天然染料としても利用されています。

*ムラサキルエリアの同属には、よく似た花が咲くヤナギバルイラソウ(Ruellia simplex)があります(最後の画像)。メキシコ原産のヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草)はキツネノマゴ科の常緑小低木、宿根草多年草と説明は様々で、これはムラサキルエリアにも一部通用します。花はよく似ていて区別がつきませんが、葉がより広いのがムラサキルエリアで、ヤナギのような細長い葉をもつのがヤナギバルイラソウです(画像参照)。