アオツヅラフジ(青葛藤)の花と実

 歩道の植え込みに蔓延っていたのがアオツヅラフジ。最初はヘクソカズラ(屁糞葛)と思っていたのだが、近づいてよく見れば花が違うし、実がついている。これは何かということになり、調べてみると「アオツヅラフジ」。
 アオツヅラフジはツヅラフジ科のつる性の落葉木本。別名カミエビ。果実は核果で、秋に6 - 8mmの球状の果実ができ、ブドウのように緑色から紫色に熟すが、有毒である。熟した実はヤマブドウの実にそっくり。蔓や根はモクボウイ(木防已)という漢方の生薬になるが、これも有毒なので食べられない。
 最近はあちこちの植物に秋の気配を感じるのだが、アオツヅラフジにも秋を知らされた。そして、熟した実を口に入れたくなったのも確か。また、時期も生えている場所もヘクソカズラと混生する場合が多く、そのため私も最初はヘクソカズラと思い込んだのだが、アオツヅラフジの葉は互生、ヘクソカズラは対生である。
 画像のチョウは馴染のヤマトシジミ。日本には全部で71種のシジミチョウ科のチョウがいるが、その中の代表格。身近に見ることができ、翅を広げても 3 cm ほどのチョウである。

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