ヘクソカズラ(屁糞葛)の花

 猛暑にもまるで平気なのがヘクソカズラで、湾岸地域のフェンスのあちこちで花を咲かせている。ヘクソカズラはアカネ科ヘクソカズラ属の雑草。花に悪臭はないが、葉や果実を揉む、傷つけると悪臭がする。そのため、屁糞葛(ヘクソカズラ)の名がある。植えるのではなく、どこからか種が飛んできて、勝手に生える植物で、生育は非常に旺盛。ヤブガラシカラスウリと同じように、どこでも逞しく茂る。

 「サオトメバナ」(早乙女花)という美しい別名もある。また、花の中心が画像のように灸を押しつけたような形をしていることから、ヤイトバナ(ヤイトは灸のこと)とも呼ばれる。開花時期は、7月上旬から9月中旬頃まで。秋になると、茶色い丸い実をつける。この実は薬効があり、下痢止め、肌荒れに使われる。