2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧
マダガスカル原産で、トウダイグサ科のハナキリン(花麒麟)は茎が多肉で、棘が密生し、サボテンに似ていて、花が美しいので観賞用によく栽培されています。ハナキリンは四季咲きで、暖かく過ごさせれば、一年中花をつけることも可能です。 画像の花に見える…
トレニアは東南アジアからアフリカの広い地域に分布しています。トレニアの葉は鮮やかな緑色です。唇の形をした花は独特で、初夏から晩秋までの長い期間楽しむことができます。別名の「ハナウリクサ(花瓜草)」は、果実の形をマクワウリに喩えた命名です。…
『万葉集』で山上憶良が「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」、「萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」と詠み、七草を選び出した。列記し直せば、萩(はぎ)の花、尾花(おばな)…
上記の冊子は2021年3月に妙高市の斐太北小学校区学校運営協議会によって刊行されました。冊子の年表部分はとてもしっかりできていて、斐太地域の歴史がよくわかります。いくつか重要な事柄があり、より詳しい説明があればさらに役立つと思われます。そこで、…
秋の高原に咲くワレモコウは多年生草本で、盛夏から仲秋にかけて、暗紅紫色の楕円形の花が花序の先端から咲き出します。若葉は食用とされることがあり、同属のオランダワレモコウ(別名サラダバーネット)は若葉をサラダに使うと、キュウリに似た風味が得ら…
キキョウは「秋の七草」の一つ。漢名の「桔梗」の音読みが「ききょう」で、花の色は紫、青、または白。その清楚な姿や色から武士たちに好まれ、家紋として使われ、江戸城には「ききょうの間」や「桔梗門」などがある。また、万葉集に出てくる「あさがお」は…
湾岸地域では昨年までキバラヘリカメムシがたくさん見られたのだが、全国的にカメムシの大量発生が見られた今年、不思議なことに湾岸地域でキバラヘリカメムシを見たのは昨日が最初だった。少々安堵したのだが、数は少なく私が確認できたのは5個体だけだった…
ネムノキ(合歓木)はマメ科ネムノキ亜科の落葉高木。子供の頃、触ると葉が閉じると思い込んでいて、何度触っても、まるで効果がなく、何度もがっかりしたのを今でもよく憶えています。触るとすぐに閉じるのは同じマメ科ネムノキ亜科のオジギソウ(お辞儀草…
近くで親水公園の整備が進んでいるが、そこにワレモコウ(吾亦紅、吾木香、割木瓜、我毛香)が植えられていて、今花が咲いている。ワレモコウはバラ科の多年草で、九月頃に茎の上部が枝分かれし、その先に小さな暗紅色の楕円球の花をつける。 ワレモコウの花…
関東大震災後の復興では隅田川に架かる鋼橋に高張力鋼が使われ、清洲橋、永代橋、勝鬨橋などが生まれ、それぞれ独特の容姿をもっています。これらの橋梁に大正ロマンティシズムを感じるのは私だけではない筈です。 隅田川の橋梁だけでなく、日本橋川や神田川…
キントラノオ(金虎の尾)はメキシコ原産で、2mほどの高さになる常緑低木。花の時期は夏から秋で、次から次へと花を咲かせます。キントラノオは熱帯から亜熱帯に分布するので、寒さにはやや弱いのですが、花の少ない時期に満開になると目立ちます。メキシコ…
マタタビ科のキウィフルーツは私など実しか見ていない。そのため、自然の中でのキウィフルーツの姿を知らない。公園の端に蔓状に伸びている姿を見て、一瞬クズかと思ったのだが、茎が太く、葉も大きい。気になって調べてみると、キウィフルーツと判明した。 …
ヌルデ(白膠木、塩膚木)はウルシ科ヌルデ属の落葉小高木。ウルシほどではないが、まれにかぶれる人もいる。別名はフシノキ、カチノキ。 ヌルデハイボケフシ(ヌルデの葉にできたえい)のついたヌルデの葉を見ると、ほぼ条件反射的に身を引いて、緊張する癖…
ヒガンバナ(彼岸花、リコリス)の別名はサンスクリット語由来の曼珠沙華(マンジュシャゲ)。日本中に見られるが、自生ではなく、中国から渡来したものである。稲作の伝来時に土と共に鱗茎が混入していたと言われている。また、有毒な鱗茎は適切に用いれば…
真っ赤な彼岸花(マンジュシャゲ)の咲いている中に、真っ白な彼岸花が混じって咲いていることがあります。これは突然変異した白花の彼岸花です。でも、シロバナマンジュシャゲは白花の彼岸花ではなく、割合に広く栽培されている植物で、自生地は九州と朝鮮…
ヒガンバナ科のショウキズイセン(Lycoris aurea)の別名はショウキラン(鍾馗蘭)。最近になり、黄花のリコリスは幾つかの種に分割されました。四国・九州から台湾にかけて分布するショウキズイセンはLycoris traubiiとなり、早咲きの種類はLycoris chinensis…
9月中旬でも暑さが続いているが、アオツヅラフジ(青葛藤)の実が色づき出した。暑い夏でもアオツヅラフジは元気に蔓を伸ばし、ヤマブドウの蔓と競い合っていたが、ヤマブドウより先に青い実が色づき出している。 アオツヅラフジは雌雄異株。アオツヅラフジ…
トウガラシはナス科トウガラシ属の植物。タカノツ、ハバネロもトウガラシ。また、ピーマン、シシトウ、パプリカなどもトウガラシトウガラシはメキシコと南アメリカ中央部が原産で、ゴシキトウガラシ(五色唐辛子)はそのトウガラシの変種で、鑑賞用。実は未…
昨日は随分暑かったのですが、異常な暑さの中で咲き続けているのがバーベナ。その逞しさには頭が下がります。バーベナはクマツヅラ科クマツヅラ属の総称で、ビジョザクラ(美女桜)とも呼ばれます。その名前は桜のような小花が集まって咲く姿に由来します。 …
キンエノコロはイネ科エノコログサ属の一種で、一年生植物の雑草。穂の形がエノコログサとよく似ているが、穂に生える毛が黄緑色のエノコログサと異なり、黄色である。それが光を受けると、金色に見えることから名前がつけられた。 エノコログサ属には穂が直…
タカサブロウ(高三郎)はキク科タカサブロウ属の一年草で、別名はモトタカサブロウ。湿気の多い土地に生え、水田の雑草となっている。花が円盤状で、周囲を舌状花が縁取り、小さいヒマワリのようである。タカサブロウは世界の暖帯から熱帯に広く分布し、日…
マメ科のラッカセイ(落花生)は南アメリカのアンデス地方が原産で、開花後、花のつけ根の子房柄が土の中にもぐり、土中で実がつき、豆になります。その経緯、様子から「ラッカセイ」と名づけられた不思議な豆です。ラッカセイは江戸時代に中国から渡来した…
ヤブツルアズキ(藪蔓小豆、Vigna angularis var. nipponensis)はマメ科ササゲ属の蔓性の一年草で、茎は蔓になってあちこちに絡みつきながら伸びていきます。花はねじれたような形で、小葉は3枚ずつつき、先はとがります(画像)。茎や葉には茶色くやわらか…
セイヨウキヅタ(Hedera helix)はヨーロッパや西アジアのほとんどの地域で自生しているウコギ科の被子植物で、別名がアイビー。セイヨウキヅタと言われても誰もわからないが、アイビーなら誰もがみんな知っていて、私の世代には月光仮面のようである。「つ…
スズメガ科のオオスカシバ(大透翅)は蛾の仲間で、夏から秋に、うぐいす色の太い胴体を持ち、透明の翅を素早くはばたかせて直線的に飛びます。腹部に赤褐色の帯があり、腹端には黒色の毛束をもち、腹面は白です(画像)。日中に活発に活動し、ホバリングし…
「Ms. Melba María Pría Olavarrieta」は現在のメキシコ大使の名前です。Ms.は未婚、既婚の区別のない女性の敬称で、日本には未だに対応する敬称がありません。Melbaは日本でいう姓名の名で、ファーストネームです。Maríaはセカンドネームです。Príaは父方の…
ポンカン(椪柑、凸柑)はミカン科の柑橘類の一種。インド北部が原産地で、日本には1896(明治29)年に台湾総督府から鹿児島県に苗木がもたらされました。甘みが強く、酸味は控えめ、果肉はやわらかく、果汁も多く、香りのよい柑橘です。 ポンカンは、完熟し…
アメリカフウの緑の葉を見上げていると、クモの巣に包まれたような葉脈だけになった葉が目に飛び込んでくる。好奇心から近づいてみると、中に何匹もの小さな虫が見える。どうも子供の頃に聞いたアメリカシロヒトリのようである。 6月から10月は公園の樹木や…
シソ科ハマゴウ属のセイヨウニンジンボクは唇形をした青紫色の小さな花を夏から秋にかけて穂状に咲かせます(画像)。花の色は白色のものもあります。日本には明治時代に渡来し、葉がチョウセンニンジンに似ていることから「セイヨウニンジンボク」となりま…
ハマボウはアオイ科フヨウ属の落葉低木。浜に生える朴の木(ほおのき)から「はまぼう」になり、漢字は「浜朴」。「浜椿」ともいわれ、昔から詩歌に詠まれてきました。同じフヨウ属のオクラの花に色も形もよく似ています(画像)。ハイビスカスと同じように…