ハマボウの実

 ハマボウアオイ科フヨウ属の落葉低木。浜に生える朴の木(ほおのき)から「はまぼう」になり、漢字は「浜朴」。「浜椿」ともいわれ、昔から詩歌に詠まれてきました。同じフヨウ属のオクラの花に色も形もよく似ています(画像)。ハイビスカスと同じように、朝咲いて夕刻にはしぼむ一日花。しぼんだ花は燈色に変わります。海水につかっても育つため、「温帯のマングローブ」とも言われています。湾岸地域にはそんなハマボウが何本も植えられています。既に花は終わり、今は実がついています。実は2㎝程の蒴果で、果皮には細かい毛があります。

*画像はオオハマボウの実にも見えるが、葉の基部が湾入していない。