アメリカフウの緑の葉を見上げていると、クモの巣に包まれたような葉脈だけになった葉が目に飛び込んでくる。好奇心から近づいてみると、中に何匹もの小さな虫が見える。どうも子供の頃に聞いたアメリカシロヒトリのようである。
6月から10月は公園の樹木や街路樹に毛虫が発生しやすい時期。代表的な毛虫のアメリカシロヒトリの成長は非常に早く、産卵された卵は1週間程度ですぐ孵化すると言われている。その後、数百匹でその木を食害し、食べつくしたあとはそれぞれ分散する。何とも怖い毛虫である。
画像のような巣網とともに食害が広がっていく。その後は巣網から抜け出し個体で行動するようになる。画像からわかるように、被害を受けた葉は葉脈だけ残っていて、透けて見え、中に幼虫がいるのがわかる。