2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

キクイモ(菊芋)の花

キクイモはキク科ヒマワリ属の多年草。そのためか、キクイモの花はヒマワリの花によく似ています。別名はアメリカイモ、ブタイモ、サンチョークなど。北アメリカ原産で、世界中に外来種として分布しています。幕末の頃に渡来し、戦時中に加工用、飼料用によ…

キンモクセイの黄色い花と謎の匂い

独特の香りを放つキンモクセイ(金木犀、巌桂)はモクセイ科モクセイ属の常緑樹で、花期は秋(9 - 10月)。先週は湾岸地域でもあちこちで強い香りの花が咲いていました。小さな花を沢山つけるキンモクセイですが、その実を見た人は多分誰もいない筈です。そ…

ハナセンナの秋

ハナセンナ(花旃那)の花は私が好きな花の一つ。マメ科のハナセンナの別名はアンデスノオトメ(アンデスの乙女)。花の形を見れば、マメ科の木だとわかるのですが、アンデスノオトメという別名は黄色い花を暗示していて、その花期は9~10月頃。湾岸地域でも…

ハナミズキの赤い実

ハナミズキ(花水木)は、ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木。ハナミズキの別名はアメリカヤマボウシで、その名は日本の近縁種のヤマボウシに似ていることに由来します。ハナミズキは北アメリカ原産でアメリカを代表する花の一つです。ハナミズキが…

二つのボロギク

ダンドボロギク(段戸襤褸菊)が野生種で、パイオニア植物だと述べました。英名はfire weedで、その意味は「山火事などで地面が焼けた後、ほかの植物よりも早く生えて群れを成す雑草」でした。 ノボロギクも同じ帰化植物で、日本全国に広く自生し、花の後に…

ダンドボロギクの野生

ダンドボロギク(段戸襤褸菊)はキク科タケダグサ属の一年草。草丈50-150cmで、8~10月に薄黄色の花を咲かせる。山地、林縁、道端、公園など、どんな環境にも生育する。山火事の後に大群落を形成するため、英名でfire weedと呼ばれる。その意味は「山火事な…

コムラサキの実

「コムラサキ」という名前の蝶がいるが、植物の「コムラサキ」はシソ科ムラサキシキブ属の落葉低木を指している。日本だけでなく、中国や朝鮮半島にも分布する。同属のムラサキシキブとともに紫式部に因んで名付けられた。ムラサキシキブは樹高が3mにもなる…

ムラサキアリアケカズラの花

ムラサキアリアケカズラ(紫有明葛)はキョウチクトウ科アリアケカズラ属の常緑半蔓性低木で、別名はアラマンダ。ムラサキアリアケカズラは、赤紫の漏斗形の花と、光沢のある緑の葉が特徴です。 ムラサキアリアケカズラはブラジルが原産です。茎はか細くて奔…

プラタナスの実:再録と補足

プラタナスはスズカケノキ科スズカケノキ属に属する植物の総称です。大きな葉で木陰をつくり、昔から街路樹や庭園樹として広く用いられてきました。トチノキ、ニレ、シナノキと共に「世界四大並木樹種」の一つで、和名はスズカケノキ。ポプラもプラタナスも…

カランコエの赤い花

ベンケイソウ科のカランコエはマダガスカル島原産で、和名は紅弁慶(ベニベンケイ)。カランコエは多肉植物(葉、茎または根の内部に水を貯蔵し、乾燥に耐える植物)で、肉厚な葉に水を貯める。開花時期は秋から春で、可憐な星形の花を咲かせる。赤やピンク…

ホシホウジャク(星蜂雀)

ホシホウジャクはスズメガ科の昆虫で、ガの一種である。成虫は全体にこげ茶色だが、後翅のみ黄褐色で、飛んでいるとよく目立つ。成虫は昼飛性で、日中各種の花を訪れる。空中でホバリングをしながら吸蜜し、花にはとまらない。そのホバリング姿を見たのだが…

レウコフィルム・フルテスケンスの花

タイトルの名前は学名のLeucophyllum frutescensをそのままカタカナにしたもの。テキサス州からメキシコにかけて、乾燥地に分布し、高さは1~3メートルになります。葉は丸く、銀白色をしています。5月から10月にかけて、赤紫色の花を咲かせます(画像)。…

モッコクの実

既に何度もモッコクについて記してきました。今年も赤みを帯びた実をつけています。モッコク(木斛)はモッコク科の常緑高木。江戸五木の一つであり、モチノキやマツと並び「庭木の王」と称されてきました。葉が美しく樹形が整うため、庭や公園によく植えら…

アキニレの花

「赤い夕陽が校舎をそめて ニレの木陰に弾む声」のニレはアキニレだろうか、というのが昔からの私の疑問だが、答えを追求する気などさらさらなく、勝手にアキニレだと思い込んでいる(北大のエルムのように、ハルニレの方がキャンパスには相応しい)。落葉樹…

ガマズミの実

かつてはどこにもあった落葉低木で、湾岸地域では庭木や公園樹として植栽されています。ガマズミの漢字表記は「莢蒾(きょうめい)」で、中国や朝鮮半島にも自生しています。名前の由来は諸説あり、鎌の柄に用いられたことから「ガマ(鎌)」、酸っぱい実を…

消える大観覧車

お台場の「パレットタウン」が8月末に大観覧車を最後に全施設の営業を終了した。跡地はトヨタ自動車などがアリーナの建設を公表、再開発が始まる。毎日大観覧車が少しずつ解体され、小さくなっていくのを見ていると、やはり寂しい気持ちになる。 「メガウェ…

オオモクゲンジの実

オオモクゲンジ(大木欒子)は中国原産で、ムクロジ科モクゲンジ属の落葉広葉高木です。別名はフクロミモクゲンジ(袋実木欒子)で、その名前は実が膨らんだ三室の袋状であることに由来します。夏から秋にかけて、枝に黄色の小花を横向きに多数咲かせますが…