キクイモ(菊芋)の花

 キクイモはキク科ヒマワリ属の多年草。そのためか、キクイモの花はヒマワリの花によく似ています。別名はアメリカイモ、ブタイモ、サンチョークなど。北アメリカ原産で、世界中に外来種として分布しています。幕末の頃に渡来し、戦時中に加工用、飼料用によく栽培されました。現在はほとんど栽培されておらず、ときに畑のすみや山麓などに野生化して残っています。

 画像のキクイモも野生化したものですが、見つけたのが有明アリーナの敷地です。アリーナの周りには木や草が植えられているのですが、いわゆる雑草、野草が意図的に植えられているようです。その一つがキクイモです。キクイモの草丈は1.5〜3mで、菊に似た黄色い花を9-10月につけます(画像)。10月末に地中に塊茎を作ります。キクイモと花がよく似ているのがキクイモモドキ(別名ヒメヒマワリ)ですが、葉のつき方などをチェックし、キクイモだと確認しました。

 アリーナの植栽が何を目指したものかは私にはわかりませんが、園芸種も野生種も混在する普通の風景が生み出されています。日本固有の風景というより、雑種の風景が日本の本来の風景だと主張するような風景がアリーナの周りにできています。