スモークツリーの花

 ハグマノキ(白熊の木、Cotinus coggygria)、あるいはスモークツリー(smoke tree)は雌雄異株の落葉樹で、初夏に花をつけ、ヨーロッパから中国に分布します。雌木の枝先につく花序は長さ約20cmで多数枝分かれし、遠くから見ると、煙がくすぶっているように見えます。これは、種が遠くに飛ぶように進化したためで、雄木は花序が短く、煙状にはなりません(画像は雌木)。

 スモークツリーの葉は緑色のものや紫色のものなどがあり、紅葉も見事です。咲いている花を煙に例えてこの名がついていますが、煙というより綿菓子に近いようです。画像の葉は緑色ですが、赤紫になる品種もあります。