モクゲンジの実

 落葉樹のモクゲンジはセンダンのような葉を持ち、枝先に長さ15~40cmの大きな円錐花序を出し、径1cmほどで黄色い4弁花を多数つけます。その花については既に記しました。花弁は強く反り返り、赤い付属体がつき、基部は短い爪となる(その時の画像)。

 昨日、モクゲンジの木を見上げると、たくさんの実がついていました。実は長さ4~5cm、幅2.5~3cmで卵形の風船状に膨らむ蒴果(画像)。実の中には黒色の種子があります。

 湾岸地域にはモクゲンジの木が意外に多いのですが、花も実も遥か頭上にあり、なかなか気づかれないようです。

 モクゲンジは古くに渡来し、別名が「センダンバノボダイジュ」で、実用的な意味合いもあって主に寺院に植栽されてきました。