クスノキ(樟)の実

 湾岸地域の街路樹としてよく見るのが常緑高木のクスノキ。私の大木像はケヤキクスノキ。トトロが住む巨樹はクスノキで、男性的なケヤキに対して、クスノキはどこか女性的である。クスノキは高さ20m以上、直径2mにもなる。樹皮は帯黄褐色で、葉は互生。古い葉は紅葉し、春に新葉がでると落葉する。その新葉の脇から円錐花序をだし、小さな黄緑色の花をまばらにつける。果実は液果。直径8mmほどの球形で、10〜11月に黒紫色に熟す。画像は9月初めのまだ青い実である。

 木と草の区別がきちんとできるかと問われると、私などすぐ困ってしまう。実際、竹は木なのか、草なのかわからないし、モミノキはモミだが、クスノキはクスではない。こんな疑問は木や草についての基本的な問いであるとともに、禅問答のようなクイズでもあり、見極めが何とも厄介。

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