エリンジウムとキオビツチバチ

 エリンギウム(Eryngium planum)はヨーロッパの中部から南東部、中央アジアに分布しています。乾燥した草地に生え、高さは60~90センチになります。葉は長楕円形で濃緑色、縁には鋸歯があります。夏に球状の散形花序をだし、光沢のあるメタリックブルーの花色が特徴的です(画像)。花序の周りには、青緑色の苞葉がつきます。葉は下部では大きく楕円形をしていますが、上部では葉が少なく細いため目立ちません(画像)。そのため、茎と花だけの異様な姿になり、SF風の花風景を生み出します。

 和名は「マツカサアザミ(松笠薊)」、「エリマキアザミ(襟巻薊)」で、セリ科ヒゴタイサイコ属の常緑多年草で、多数の園芸品種があります。

 花に来ているのはキオビツチバチ (黄帯土蜂、最後の画像)。腹に黄色い帯状の紋のあるハチです。画像の個体は触角が短いことから雌だとわかります。

*画像はシルバーサレンティノと呼ばれる園芸品種と思われます。