クサキョウチクトウの花

 ハナシノブ科のクサキョウチクトウ(草夾竹桃)の学名はPhlox panicurata(フロックス・パニキュラータ)。花茎が立ち上がり、たくさんの花を咲かせます。秋口までの長い間、愉しむことができます。今は単にフロックスと呼ばれています。北アメリカ原産で、英名はSummer phlox、Fall phlox、また「オイランソウ」(花魁草)とも呼ばれます。

*クサキョウチクトウに似た花に同じハナシノブ科のPhlox maculata(フロックス・マキュラータ)があり、8月頃からが最盛期になります。さらに、Phlox pilosa(フロックス・ピロサ)は透き通るようなピンク色の花をつけます。その別名も印象的で、「コンペキソウ」(紺碧草)、「ツルハナシノブ」(蔓花忍)。これら3種の花はよく似ています。

**和名の「クサキョウチクトウ」は明治時代から使われてきましたが、キョウチクトウ科とは関係がなく、毒性もありません。大正期から戦後にかけて、「オイランソウ」と呼ばれていました。

***最後の画像は白花のキョウチクトウで、こちらは有毒。