「金鎖」は「カネグサリ」でも「キンサ」でもなく、「キングサリ」であり、マメ科キングサリ属で、ヨーロッパ南部原産。大きな木になると3メートルほどになり、満開の花を下から見上げると、晴れた日は青い空に黄色が映えて見事である。日本には明治初期に渡来。
キングサリは既に記したエニシダ、フジなどと同じく、マメ科特有の形の花を咲かせる。5-6月、若葉を背景に、金色の花が房になって初夏の風に揺れる様はフジに似て、風情がある。そのためか、別名は「キバナフジ(黄花藤)」、「ゴールデン・チェーン」。
なお、キングサリにはアルカロイドが含まれていて、有毒である。