パンジーの花たち

 スミレ科のパンジーViola × wittrockiana 、Pansy)はヨーロッパの野生のスミレから改良されたもので、「ガーデンパンジー(Garden pansy)」とも呼ばれます。日本では花径が5センチ以上のものがパンジー、それより小さなものは「ビオラ(Viola)」と呼ばれます。でも、二つを厳密に区別することはできません。

 現在のパンジーは栽培種を指し、スミレ属の中で最も多く栽培されています。サンシキスミレ(Viola tricolor)から多くの交配が繰り返され、パンジーの園芸品種は1833年までに400種作られ、現在では1000種を軽く超えます。

 ポーランドの国花でもあるパンジーは秋から翌春にかけて長く咲き続け、寒さに強い花壇の主役となってきました。また、「パンジー」はフランス語の「パンセ(考える)」という意味ですが、蕾が下を向く形が頭を垂れて、考える姿に似ていることから命名されました。画像は近くの公園に植えられているパンジーです。