ウメの花

 ウメ(梅)はバラ科サクラ属の落葉高木。1月の下旬から花が咲き出す。桜と違って咲き方も散り方もゆっくりしている。冬枯れの中でウメの花が咲くのは嬉しいのだが、今年のように暖冬だと、その嬉しさも半減である。

 ウメは中国原産で、奈良時代に中国から伝来。『万葉集』の頃は白梅が、平安時代には  紅梅が人気を集めた。一本のウメの木で両方の色の花をつけるのが「源平咲き」で、赤い花の木に白い花が咲くことである。アントシアシンという色素がうまくつくり出せなくなる突然変異によって白色の花になる。

 江戸時代には、各藩が非常食として梅干を作ることを奨励したため、梅林が全国に増えた。観賞価値の高い花を咲かせる「花ウメ」とは違って、「実ウメ」と呼ばれる。画像のような花ウメとは樹木全体の印象が随分と異なる。近くに実ウメの小さな林があるのだが、こちらの開花はまだ先である。

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