子供の頃はヒメリンゴと呼んで、そのヒメリンゴの木によく登っていた。だが、木になったヒメリンゴの実は食べなかった。正式名はイヌリンゴ(犬林檎)で、バラ科リンゴ属の落葉高木。近くの学校のグランドの周りに10本近く並んでいて、一斉に花をつけ始めた。イヌリンゴはサクラより開花が遅く、これから白い花を咲かせ、秋に果実をつける。リンゴを小さくしたような赤や黄色の果実は、酸味が勝り、主に公園樹や盆栽として植えられている。最近よく街路樹として使われているハナカイドウ(花海棠)も似た花をつけているが、やはりこのリンゴの仲間である。ハナカイドウを大きくするとちょうどイヌリンゴと考えると、同じ仲間であることが納得いく。